歴史とあゆみHistory

鱒の寿しの歴史

鱒の寿しは、立山の雪どけ水が育んだ良質な富山米と富山市内を流れる神通川へ遡上する鱒の絶妙な取り合わせから生まれた「押し寿し」の一種です。
その歴史は古く、平安初期の宮中諸式を書いた「延喜式」に越中から鱒の寿しを朝廷に献上した記録があります。
江戸時代の享保二年(1717年) 富山藩士・吉村新八が精魂込めた鱒の寿しを、三代藩主・前田利興に献上したところ大変お喜びになられ、さらに八代将軍・徳川吉宗に献上したところ、「なかなかの絶品」と賞賛を受け、以後富山藩からの献上品になったと伝えられています。

吉田屋のあゆみ

吉田屋の先祖は富山藩に勤め、当時の神通川(現・松川)にかかっていた舟橋の守役に従事するかたわら漁業を営んでいました。そこから鱒寿しの生産に着手し、吉田屋鱒寿し本舗を創業することとなりました。

沿革

1946年 初代 吉田正直が、「吉田屋鱒寿し本舗」を創業。
1973年 「株式会社吉田屋鱒寿し本舗」を設立。
2014年 北陸新幹線開業に合わせ、新商品「昆布鱒寿し」を発売。
合わせて、お弁当代わりにカットせずに食べられる棒寿しタイプ「おぼろ昆布のます寿し」が登場する。
2018年 「おぼろ昆布のます寿し」の好評を受け、「白とろろ&黒とろろ昆布のます寿し」を発売。
2020年 刻んだ梅しそ漬けを加えておぼろ昆布を敷いた「梅としそと昆布のます寿し」を発売。瞬く間に大ヒット商品となる。